投稿者 笹崎辰裕
25日(月)21時30分。
普段は笑いで満ちている休憩室が今までに無い静けさに包まれた。
社内についての改革を行おうという話が出た。
しかも社員からだ。笑って話をするものは一人もいない。
これからどうする?どうすればさらによくなる?
飾りが無いだけに尚、真摯な言葉が交わされる。
なにがどう決定したわけではないのでここで表現するわけにはいかないけれど。
「変えるためには、リスクを承知で死に物狂いでやるしかない」
社員の一人の言葉だ。
会社に雇われている身である以上、会社の言うことに素直に従っていれば、こなしさえしていればリスクも危険も無い。
それでも推し進めようとする原動力は何か。
「お客様のために。喜んでもらいたい」
別にかっこつけるわけではないけど。
三井工務店は着工式に花束を用意したことも無い。引渡しのときにテープカットをしたことも無い。
その前にすることがあるだろう?
「ものすごく、俺達よりももっとものすごく家を作るのをお客様は楽しみにしてらっしゃる」
30歳に満たない者達の口から発せられた言葉だ。君達の感性にどれだけ喜びを感じたことか。
もちろん今はまだ絵に描いたモチでしかない。だけど全ては気持ちから始まるのであるのなら、絵は形を成し始めたのではないか?
私は現在すでに会社の役職ではあるけれど、全く個人ではなくなる覚悟をしなければならないことを強く感じた。