4月4日火曜日に福祉住環境コーディネータネットワークの仲間10人で視察に行ってきました。
福島県いわき市です。
いわき市は2011年の東日本大震災で被害にあわれた地域です。地震、津波、原発火災。7年前にこれらの災害が降りかかりました。
今なお1万5千人の方が避難生活を送られています。最大8.7メートルにも及んだ津波は300名を超す尊い命を奪っていきました。
今回は日帰りの行程なので、市にいられたのは2時間ほど。NPO法人「ふよう土」のスタッフ坂本さんがご案内してくださいました。
現在のいわき市は新しい建物も多くでき、マンションも作られています。桜もちょうど満開の時期で、暖かい日差しの中でバスに揺られているとまるで振興住宅地にいるかのような感じです。残念ながらまだ帰還困難区域があり、そこには物々しいバリケードでさえぎられて行くことはできません。
警察署の隣の公園に被災に遭い安置されているパトカーがあります。震災当時、市中に避難誘導を行い最後津波にあい、乗車した二人の警官が犠牲になりました。一人の方はまだ行方不明です。この二人の警官のおかげで命を救われた方も多くいます。身を挺して市民を守ったお二人に手を合わせました。
原発火災の影響で、農作物、漁業も影響を受けているのはニュースなどで聞きますが、漁業組合は行政が設定した許容量よりも厳しいレベルで市場へ出荷しているそうです。
坂本さん自身も自分で魚を釣り、放射線量を実際に測って安全を確かめたそうです。
坂本さんは建物がもとに戻っても、人が戻ってこなければ「街」が元に戻ったとは言えないと仰っていました。
生活するために必要なものは、その地域での衣食住はもちろんそこに住みたいという意思が必要です。
残念ながら、避難先でも言われようのない非難を受け、命を絶った子供もいます。
坂本さんへ私たちにできることは?とお聞きしたら、わからないまま間違った情報を出さないでほしいといわれました。
今回のブログには数値的なものを一切載せていません。私たちの環境が実際どんなものであるのかを知らなければ、比較も何もできないだろうと思ったからです。ネットで調べた内容を軽はずみに使う気にはなりませんでした。私もまったく勉強不足です。
ご案内下さったNPO法人「ふよう土」坂本さんありがとうございました!
いわき市から非難されている方々が不安はもちろん、なんの憂いもなく戻られる日が来ることを願いたいと思います。
いわき市にて撮影
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