17日、一年ぶりに構造塾へ行ってきました。
今回は基礎の計算方法と、熊本地震の建物倒壊についての分析をお聞きしてきました。
後ろの席に設計スタッフの永井君がいて、何故か緊張する私。
彼は常に構造塾へ参加して、私の図面にダメ出しをする唯一の存在です。オソロシヤ。
それはさておき、どんな建物が壊れたかの分析を聞くと、やはり建築業者としての責任を感じます。
日本の2階建て建築物のほとんどは4号建築物と言われます。
この建築物の構造に対しての検討は、担当建築士の判断にゆだねられています。
どういうことかというと、建築してもいいと行政が許可を出すにあたって、そこに本当に大丈夫かどうかの判断は行政内ではされていないのです。
担当建築士が良いと言っていればOk.なんです。
建築士が本当に計算をしているかどうかは、お施主様が聞かれない限り、闇のままです。
なので、根拠のない数字も簡単に出てしまいます。
恐ろしい事です。
永井君が設計する際に物凄く悩むのは、その部分も考えながら描いているからですね。
単純に線を引っ張って、間取りを作っているわけではないのです。
地震が起きるまで、安全かどうかわからない物を、作りたくはありません。