投稿者 笹崎辰裕
お祭りが好きだ。
普段仕事であいさつぐらいしか交わせない地域の人たちに会うことができ、自分がその中の一人であることを確認できるから・・・・・なんて硬い理由でもなんでもなく単純に好きである。
祭り前のなんとなく期待に高揚する気分や、当日のなんだかよくわからないけど楽しいところや、祭りが終わった後の気の抜けた状態も気持ちがいい。
小国町に住んでいたころ、隣の地区で年に一度お祭りをやっていたのだが、その中の出し物の一つである小劇が面白かった。その時節にはやっていたネタを題材にパロディーにしてくみ上げるのだけれども、めちゃくちゃローカルな話に仕上がっている。
たとえば「おしん」のパロディー。その地区のいっつも飲み屋に顔を出しているおやじさんがばっちゃんの役をして、「おらがいつも飲んでばかりいるたびに苦労かけるねぇ」なんて台詞を吐く。観客から「たまには○×△(飲み屋の名前)へ行くがん我慢せっそ!」なんて声が上がる。会場大爆笑。
すんごい内輪ネタであったりとかするのだけれど、今思えば徹底的に何して笑わしてやろうと言うことをトコトン追求している。なんか見ていて出演者か観客かどちらが楽しいのかを競っているような感じだ。見てると小劇の中に入っていきたくなった。
5百円「札」握り締めて何を買おうかな~なんて考えていたくらい昔の記憶なんだが、最近のある出来事で思い出したのでちょっと書いてみた。
今なら・・・・
焼き鳥とおもちゃ。どっちを買うかなぁ♪
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青葉
投稿者 笹崎辰裕
うちの中で育てている植物でパキラがある。名前はパッキー。ひねりも何もあったもんじゃない。それでも妻の次に付き合いが長い。
妻の姉からもらったもので最初は高さ30センチくらいだった。水をやりすぎると腐ると言うことで気をつけながら育てたつもりだった。
何が原因かよくわからないが、一時期下のほうから葉が落ちていった。
どうすればいいのか途方にくれたので、花屋に行ってどうすればいいか聞いてみた。
その花屋さんで買ったのではないので気が引けたのだが、とりあえず何かしらの方法があるはずと期待をした。
「それもう腐ってますよ」
何の対応策もなく帰ってきたのはその一言だ。
鉢を持っていったわけではない。言葉から花に対する愛情も同情も感じられない。そして私を見るわけでもなかった。
以前はその店から花束やら何やら買っていたのだが、その後一本も買うのを止めた。
今日友人が結婚式の招待状を持ってきてくれた。
どこか照れくさそうな様子が幸せそうでうれしかった。
携帯で撮った写真はないのかと聞くとないと言う。だか近々つれてきてくれると約束した。
彼女がいる。そんなそぶりも感じさせずに来たので、いったいいつからの付き合いかと聞くともう10年以上の付き合いらしい。
何かあれば連絡をする。そんな仲だったそうだ。
やはり私は鈍いようだ。
うちのパキラは今、私より背が高くなっている。
大きな葉をつけ、まだ大きくなりそうだ。
お互いに成長するためには、冷静に相手の全部を見れるくらいの距離が必要なのではないかと、パキラを見つつ思った。
生と死と
投稿者 笹崎辰裕
西原恵理子さんの「毎日かあさん」の4巻が出ましたね。
私は表紙を見ただけで・・・・・ちょっときましたね。
そんな中ある友人のブログを呼んだ。
『私の友人が癌の手術をした。でも本人はだめだろうと言っている。私はなんて言えばいいのだろう』
何かコメントをと思ったが、何を?そうして一日後、思ったコメントを届けた。
返信はない。
友人のその後のブログやメールでの様子はいつもと変わらぬものだった。
気丈な様子がなんだか切ないのだけど嬉しかった。
裸のTシャツ
投稿者 笹崎辰裕
暑い一日だった。
早朝から新潟市で現場の写真撮影を一日した。
自分の体質も忘れ半そでのワイシャツを着ていったら案の定、腕が真っ赤になった。
痛い。
かつて親戚に「異常な白さ」と評された私の肌は紫外線に非常にヨワイ。
本日も日陰にいるときとそうでないときで紫外線の総量をカウントできちゃうんじゃないかというぐらいに日射を感じていた。首はかつて友人からもらった使うことはないだろうと思っていたタオルでガードしていたので異常な白さを保てたが。人生どこで何が役に立つのか、ほんと油断は出来ないものだ。ありがたや。
そんな中職人さんが体調を崩した。炎天下の中、食事もとらずに重機に座り続けていた結果だ。
予想の出来ない部分を含む仕事だったので想定していた進行状況より遅れ気味ではあったのだが、本人曰くスケジュールが決まっているのだから、その責務を果たしたいということだが・・・・・その後その会社からその方へお怒りの電話が来たという。
内容は「何より、身体を大事にしなくてどうするんだ!!」というもの。
こういってしまうと完成を待ちわびているお客様には申し訳ないが、うれしかった。社員をそんな風に大事にしている業者と取引が出来ていることが。
住まいは完成してしまうと仕上がりだけが目に付いてしまうが、その中には実は沢山のドラマが含まれている。色んな葛藤や苦労が存在する。
それを身近で感じられるということは辛さもあるけど実はとても幸せなことなのかもしれない。
夜。真っ赤な腕の話をして、裸でもTシャツ着てるように見えるかもと言ったら一言返ってきた。
「きもい」
安心
投稿者 笹崎辰裕
皆様いかがお過ごしでしょうか。なんの心配もなく過ごされている方は新潟県下では少ないと思います。
昨日から私どももお世話になったお客様のお住まいをご訪問させていただいております。お留守でお会いできない方々もいらっしゃいますが、どうかご無事であることをお祈りしております。
一軒一軒ご挨拶をしたとき「ありがとう」のお言葉をいただきました。私の担当している区域は社員達の報告で特に大きな被害もないと言うことはわかっていましたが、やはりあの大きなゆれの中でご無事であるかどうかが心配でした。
いまだ帰ることもできない地域の方々に対して大変不謹慎かとは思いますが、ご訪問した方々からのお言葉と共に見ることのできた笑顔から私も元気をいただいたと思っています。
一日も早く全県下で同じ笑顔が見合うことができることを願っています。
今日一日御訪問以外にも色んな仕事をしてまいりました。
ココロで感じることのできる安心は、コトバに添えられた笑顔なんだなと、いろんな場面で感じました。
どうかこれ以上の被害がありませんように・・・・・
震災お見舞い
投稿者 笹崎辰裕
本日10時13分に起こりました地震に多くの人が被害を被っています。
直接の被害がなくとも、3年前の震災を思い出し、不安を抱えた状態であることでしょう。
直接の被害を被られた方々には一日も早い復興を。また現在ご不安をお抱えの方々にも一日も早くご安心できる日がくることをお祈りしてやみません。
私の住まいは何の被害もなく、食器がいくつか割れてしまいましたが人的被害はありませんでした。
普段はよく喋る息子が夜には話しかけても何も言わず、私に寄り添ってくる様子が痛くてたまりませんでした。
今後余震がどのように来るか予測もつきませんが、どうか皆様ご無事でありますよう願っております。
invisible girl
投稿者 笹崎辰裕
今日の夜、私が加入している団体の定例会に参加した。昨夜から心配なことがあったのでどうしようかと思っていたのだが、朝その問題が解決しほっとして夜を迎えることができた。
今日は人に助けられてばかりだ。ありがたや。お礼はいずれ精神的に。
一週間以内にいただいた一言。
「いくら考えていても、何も実行に移さなければ考えていないと同じ」
熱い。
日本刀で綺麗に斬られると痛みより先に熱さを感じるそうだ。
自分の膿んでいたところをスパッと斬られたようでここちよい。
この団体では私は個人に帰れる。
そうか・・・・やっぱり大切な場所だったんだ。
今日に感謝。
バスストップ
投稿者 笹崎辰裕
奇跡のような光の群れの中。その一つが手に舞い降りてきたときの笑顔を見てからずいぶん過ぎた。
これ以上はないと思える程の悲しみも、夢のような幸福も共に感じてきた。
強いと思っていたのが、実はひたむきに向き合ってくれていたということに最近ようやく気がついた。
もしすべてがうたかたの出来事だとしても私は後悔しないでしょう。
切なくとも、まぶしくてもずっと・・・・微笑を
〔一部Mr.children 「NOT FOND」 より引用〕
不思議な関係
投稿者 笹崎辰裕
この前久しぶりの友人に会った。
最後に彼からのコンタクトがあったのは飲み会にいけないというメッセージとギブスのついた腕の画像。飲み会に来ても来なくても話題を提供するあたりが彼らしくて、申し訳ないが心配する前に笑ってしまった。
で、彼とはもう10年以上の付き合いになる。友達の友達だったので、その後お互いがどういう人間かを知るにつけ、普通に考えたらまったく接点のない者どうしだねと笑った事がある。今はネット上でどのような相手であれ表面上知り合いにはなれるが、10年前はそんなものはほとんど存在しないから思える感想かもしれない。
そんな彼の現状を聞いてきたがやっぱり飛んでいる。
「この前一人で車を運転して旅に行ってきた」
どこへ?
「本州の最北端」
疲れなかった?
「片道車で10時間位だからぜんぜん」
寂しくなかった?
「誰かいたほうがうっとうしい」
何に感動した?
「北海道が見える高台の駐車場から見た暮れ時の海。車内でチュウハイ引っ掛けながら食べた焼き鳥とおにぎりが旨くて、俺すげー幸せ♪と思った」
ホントに寂しくなかった?
「○×△※□♪」
・・・・・・・へぇ~そうなんだ~
「が、カリフラワーにならないように気をつけろ!」
訳わからん。
思えば性質の悪い喧嘩もしたなあ。言いたいコトも言えずに、どうやって仲直りしたかなんて忘れたけれど。
今にして思えば仲立ちをしてくれた人物がいたような気がする。彼は仁義を尊ぶ人なのでそういった人物の面子は決してつぶさない。仲立ちの者の言うことも聞かず相手を槍にあげていれば仲立ちの気持ちを踏みにじることに他ならない。言葉にはしてないがお互いそう感じての行動だったのだろう。まさにお互い様だ。
今日書類の整理をしていたら本田総一郎さんのコメントが目に入った。
「私はね、物事って言うのは人間関係だと思うんですよ。人間関係で始まり人間関係で終わる。結果でいくら儲けがあったってね、人間関係が成らないような仕事は何も残りませんな」
今回のブログを書くきっかけは実はコレ。
でも・・・・・・・・・・・・・・・・カリフラワーって何?
フィールド・オブ・ドリームス
投稿者 笹崎辰裕
「それを造れば、彼がやってくる」
トウモロコシ畑で一人の男が空耳かと思う声を聞く。そこからこの映画は始まっていく。
私はこの映画が大好きだ。初めて見たのが専門学校の2年生のとき。レンタルビデオで借りてみて、DVDを買い、もう何回見たかわからない。
物語の中の好きな場面で、収穫前のトウモロコシ畑を潰して球場を造ろうとする男に、奥さんがこんなことを言う。
「・・・・でももし本気で貴方がやろうと思っているのなら・・・・するべきよ」
微笑を浮かべているわけでもない。涙を流してもいない。ただ男の顔を正面から見つめて迷い無く言う。
この奥さんの表情が素晴らしい。
仕事柄色んなご夫婦にお会いする。私の目の前で先程のような台詞をご主人に言う奥様というのはもちろんいないが、言葉の端々や不意に見せる態度でご主人に対しての信頼を感じる場面に出会うときがある。幸福のおすそ分けをいただいたような気分になり、とてもうれしい。
今日一日の中でいくつかそんな場面があった。
うちのカミサン?もちろんもうお休みでございますよ。